VIVANT16話では、これまで謎だった野崎の行動の理由がかなり見えてきました。
「なぜ野崎はシンシーに近づいたの?」
「なぜ別班員を売るようなことをした?」
「東条への振り込みは何だった?」
など、これまでバラバラだった出来事が一気につながった回だったと思います。
ただ、やっぱりVIVANTは難しい……!
私も16話を一度見ただけでは理解しきれないところが多く、何度か見返してようやく「そういうことだったのか!」とつながった部分がたくさんありました。
そこでこの記事では、VIVANT16話でわかったことや、わかりにくかったところを順番に整理して解説していきます。
自分自身の備忘録も兼ねて、あとから「あれってどういうことだったっけ?」となったときに振り返れるようにまとめていきたいと思います。
Contents
- 1 VIVANT16話どういうこと?まずは内容を簡単に整理
- 2 5年前に野崎・リュウミンシュエン・張競士に何があった?
- 3 張競士はシンシーのWエージェントだった
- 4 エリシャ・ママドフとは誰?核融合技術が重要な理由
- 5 野崎はなぜシンシーに潜入した?別班を売った理由を解説
- 6 公安の隠しカメラに野崎と佐野はいつから気づいていた?
- 7 野崎が乃木に送っていたサインとは?
- 8 乃木はなぜ突然薫に電話した?AI映像を見せた意味
- 9 リュウミンシュエンは生きていた!正体はシンシーの諜報員
- 10 VIVANT16話ラストどういうこと?野崎はリュウに正体を見破られた?
- 11 まとめ|VIVANT16話で野崎の裏切りの真相がかなり見えてきた
VIVANT16話どういうこと?まずは内容を簡単に整理
まずは16話でわかったことを簡単に整理します。
- 野崎がシンシーに近づいたのは5年前から始まっていた
- リュウ・ミンシュエンの事件が大きなきっかけになっていた
- 張競士はシンシーとのWエージェントだった
- シンシーはエリシャが持つ核融合技術を追っている可能性がある
- 野崎は佐野の指示でシンシーへの潜入捜査をしていた
- 別班員を引き渡したのも潜入捜査のためだった
- 東条への振込額には別班員の監禁場所を示すサインが隠されていた
- 死んだと思われていたリュウは生きていた
野崎は日本を裏切ったのではなく、シンシーの目的を探るためにかなり前から動いていたということですね。
そしてその先にあるのが、エリシャ・ママドフが持っているとされる核融合技術。
さらにテントまでこの話につながってきたことで、シーズン1から続いていた物語がまた大きく動き始めました。
野崎とハンリンシンはシンシー本部へ
16話はゴルバド・ルモーからスタート。
野崎とハンリンシンは、シンシー本部へ向かうためトラックの荷台に乗って移動します。
その途中、ハンリンシンが「このところ私に変な尾行がつくようになったのよ」と話していたのも気になるところ。
シンシーの内部でも何かが動き始めていることを感じさせる始まりでした。
一方その頃、日本では佐野が別班施設で乃木たちに5年前の出来事を説明。
ここから野崎がシンシーへ潜入することになった本当の経緯が明らかになっていきます。
佐野が5年前の野崎・リュウ・張競士について話す
5年前、野崎は公安のトップとして中国に赴任し、現地で諜報活動を行っていました。
当然ながら野崎自身も24時間監視されている状態。
しかも現地の諜報員は一般市民の中に溶け込んでいるため、誰が監視しているのかわかりません。
そのため野崎は、自分のエージェントだったリュウ・ミンシュエンと張競士に会うときにも細心の注意を払っていました。
この5年前の出来事が、現在の野崎とシンシーにつながるすべての始まりだったことが16話でわかります。
野崎が別班をシンシーに売った本当の理由が判明
14話で野崎が別班員5人の拉致に関わっていたとわかったときは、本当に裏切ったようにしか見えませんでした。
ところが15話で野崎が潜入捜査をしていることが判明。
さらに16話では、なぜそこまでしてシンシーへ潜入する必要があったのかまで明らかになります。
その理由のひとつが、エリシャ・ママドフが持っているとされる核融合技術でした。
野崎は別班を裏切ったのではなく、日本の国益にも関わる大きな問題を探るためシンシーの中へ入ろうとしていたということになります。
乃木たちは野崎のサインからシャキ城を突き止める
そして野崎は、ただ別班員をシンシーへ渡して終わりにしたわけではありませんでした。
佐野によると、別班員の居場所がわかれば、野崎は必ず何らかのサインを送っているはず。
そこで乃木は、これまでの野崎の行動をもう一度振り返ります。
そして東条への2回目の振り込みをきっかけに、野崎が残した「π」のヒントに気づきました。
振込額に円周率を掛け、そこから数字を抜き出すことで座標が浮かび上がります。
その座標が示していた場所こそ、ゴルバドにある「シャキ城」。
実際にそこでは、拉致された別班員たちが今も拷問に耐え続けていました。
ラストでリュウ・ミンシュエンが生きていたことが判明
そして16話最大の衝撃だったのが、リュウ・ミンシュエン。
亡くなったと思われていたリュウが、野崎とハンリンシンの前に姿を現します。
しかもリュウは、実は幼い頃からシンシー側の人間だったことまで判明。
野崎が信頼していたエージェントの正体が、最初からシンシーの諜報員だったという驚きの展開でした。
そしてリュウは、野崎が本当にシンシー側へ寝返ったのかを疑い始めます。
5年前に野崎・リュウミンシュエン・張競士に何があった?
野崎とシンシーの関係を理解するうえで重要なのが、5年前の出来事です。
シーズン1でもリュウの名前は出ていましたが、16話ではその裏側がかなり詳しく描かれました。
- リュウと張競士は野崎のエージェントだった
- 野崎は張競士をWエージェントではないかと疑っていた
- そのため重要な情報はリュウだけに伝えていた
- リュウは野崎に特別な感情を抱いていた
- 野崎の制止を振り切って危険な任務へ向かった
野崎は中国でリュウと張競士をエージェントにしていた
野崎が中国で諜報活動をしていた当時、エージェントとして使っていたのがリュウ・ミンシュエンと張競士でした。
2人とも優秀なエージェントでしたが、野崎は張競士についてWエージェントではないかと疑っていました。
そのため重要な情報を伝えるのはリュウだけ。
野崎にとってリュウは、特に信頼を置いていたエージェントだったことがわかります。
ちなみに会合場所に現れたリュウが乃木そっくりなのもびっくり。
堺雅人さん、乃木・F・リュウで1人3役ですよね。
これはすごすぎました(笑)
リュウは野崎に好意を寄せていた
リュウはゲイで、野崎に好意を寄せていました。
野崎もその気持ちには気づいていて、「お前の気持ちには応えられんぞ」と伝えています。
それでもリュウにとって野崎は特別な存在だったようです。
野崎が張競士を警戒し、自分だけに重要な情報を伝えてくれる。
そんな野崎からの信頼が、リュウの中でより強い気持ちへ変わっていった部分もあったのかもしれません。
そしてこの思いが、その後のリュウの危険な行動につながってしまいます。
リュウは野崎の制止を振り切り危険な情報を追った
それから2ヶ月後、リュウは弾道ミサイルに関する重要な情報をつかみます。
さらに詳しい情報を得るため、清掃員を装って潜入しようと考えたリュウ。
しかし野崎は「危険すぎる」「己を過信するな」と止めました。
それでもリュウは、野崎のために手柄を立てれば、いつか自分を受け入れてもらえるかもしれないと思っていたようです。
リュウは野崎の制止を振り切って単独で潜入し、そのまま行方不明になってしまいます。
リュウを救うため野崎は水面下で救出作戦を進めた
その後送られてきたのは、拷問を受けるリュウの写真でした。
リュウを解放するための条件も提示されますが、それを受け入れればリュウが日本側のエージェントだと認めることになってしまいます。
そのため表向きは要求を無視するしかありませんでした。
しかし野崎は諦めません。
水面下でリュウの居場所を探し続け、期限ギリギリになって監禁場所を特定。
リュウだけを救えば日本側の作戦だとわかってしまうため、そこに拘束されている諜報員全員を救出する作戦を立てます。
傭兵たちに頭を下げ、
「リュウ・ミンシュエンは俺にとってかけがえのない大切な部下だ」
と救出を頼む野崎。
野崎がリュウをどれだけ大切な部下だと思っていたのかが伝わってくるシーンでした。
しかしその後、殺害されたリュウの写真が届きます。
野崎はリュウを救えなかったという深い悲しみと自責の念を抱え、日本へ戻ることを決めました。
リュウの死亡をきっかけにハンリンシンが野崎をシンシーへ誘う
北京で過ごす最後の夜。
野崎が滞在先へ戻ると、部屋ではハンリンシンが待っていました。
ハンリンシンは、各国の諜報員とつながりを持つシンシーへ野崎を誘います。
もしシンシーとのつながりがあれば、今回のような事態でも水面下で調整でき、リュウを救えた可能性があったと話すハンリンシン。
リュウを失った直後の野崎にとっては、かなり心を揺さぶられる言葉だったはず。
それでも野崎は、
「俺は祖国を売るマネはしない」
と誘いを断ります。
張競士はシンシーのWエージェントだった
野崎が帰国して1ヶ月後。
今度は張競士が野崎の前に現れます。
そして野崎が以前から疑っていた通り、自分がシンシーとのWエージェントだったことを告白しました。
張競士は帰国した野崎の前に現れすべてを告白
張競士は野崎のエージェントとして働きながら、裏ではシンシーともつながっていました。
つまり野崎が張競士に抱いていた警戒心は間違っていなかったということですね。
しかし張競士自身にも心境の変化が起きていました。
きっかけになったのが、リュウの事件です。
張競士はリュウを助けるようシンシー側へ頼んでいたものの聞き入れられず、結果的に見殺しにしてしまったことを後悔していました。
張競士はリュウを見殺しにしたことを後悔していた
さらに張競士の気持ちを動かしたのが、野崎の行動でした。
傭兵たちに頭を下げて「リュウを助けてやってくれ」と頼む野崎。
その姿を見た張競士は、もうこれ以上日本を売ることはできないと思うようになります。
そしてシンシーから抜けることを決意。
最初は野崎を裏切っていた張競士が、リュウと野崎を見て最後にはシンシーを裏切る側へ回ったということになります。
張競士が野崎にシンシーへの潜入を勧めた理由
ただ、張競士は野崎に「シンシーへ入るな」と言ったわけではありません。
むしろハンリンシンからの誘いを受け、シンシー内部へ入るよう促します。
その理由として張競士が野崎に見せたのが、核融合研究者エリシャ・ママドフの写真でした。
ここで野崎とシンシーの話が、リュウの事件から世界規模のエネルギー技術をめぐる問題へつながっていきます。
エリシャ・ママドフとは誰?核融合技術が重要な理由
16話で新しく登場した重要人物が、エリシャ・ママドフです。
ここは一気に新しい情報が出てきたので、私も「エリシャって誰?」「なんでそんなに重要なの?」となりました。
- エリシャは核融合研究者
- 世界で初めて核融合を持続させる技術を発明したとされる
- 研究データを消して行方をくらました
- 一度は死亡したとされていた
- しかし実際には生きていることが判明
- ハンリンシンは何度もエリシャに接触している
エリシャは核融合を持続させる技術を発明したとされる研究者
核融合は世界各地で研究されていますが、持続させることが難しく、発電としての実用化にはまだ時間がかかるとされています。
ところがエリシャは、8年前に世界で初めて核融合を持続させる技術を発明したとされる人物でした。
もし実用化できれば、これまでのエネルギー事情を大きく変えるほどの技術です。
だからこそ、エリシャの技術をどこかひとつの国だけが手に入れることは大きな問題になり得るということですね。
エリシャはデータを消して行方をくらました
しかしエリシャ自身も、自分の発明が世界へ与える影響を恐れていました。
そこで核融合の持続化に成功したデータをすべて消し、行方をくらまします。
データが残っていないということは、技術を知っているのはエリシャ本人だけ。
当然、その情報を求めて各国の諜報機関がエリシャを探し始めます。
別班もそのひとつでした。
ところがその後、エリシャの発明自体がデマだったとされ、捜索は中止されます。
一度は「存在しない技術」として片付けられたことが、現在の状況をさらに複雑にしています。
死亡したはずのエリシャが生きていた
その後、エリシャが自ら命を絶ったとされる遺体が発見されます。
ところが、さらに3ヶ月後。
エリシャが生きていることを示す写真が出てきました。
どうやら情報ブローカーがエリシャを確保し、技術を最も高く買ってくれる相手を探していたようです。
そしてこの情報をきっかけに、シンシーもエリシャについて本格的に調べ始めます。
ハンリンシンは半年の間に10回以上もエリシャと接触していたとのこと。
ここまで動いていることから、張競士はハンリンシンがエリシャの発明を本物だと確信しているのではないかと考えていました。
ハンリンシンはエリシャの核融合技術を狙っている?
ここで野崎が疑問に思ったのが、
「それだけエリシャに接触しているのに、なぜまだ核融合技術を手に入れられていないのか?」
ということ。
張競士によると、どうやらエリシャは何らかの条件を出していて、ハンリンシンはそれに応えることができず焦っているようです。
そしてこの話と一緒に出てきたのが「テント」。
ハンリンシンはテントについて必死に調べていました。
となると、エリシャが出している条件そのものがテントと関係している可能性もありそうです。
ここで個人的に気になったのが、これまでハンリンシンが「孤児院」に強く反応していたこと。
私はこれまで、ハンリンシン自身の子どもや過去など、何か個人的な事情があるのかな?と思っていました。
でも16話を見たあとだと、もしかするとハンリンシン自身ではなく、エリシャが求めているものを探すためにテントや孤児院について調べているという可能性もあるのかもしれません。
まだここは何も明らかになっていないので考察にすぎませんが、エリシャの「条件」とテントがどうつながるのかはかなり気になります。
野崎はなぜシンシーに潜入した?別班を売った理由を解説
ここまでわかると、野崎がなぜシンシーへ潜入したのかもつながります。
きっかけはリュウの事件でしたが、野崎が実際に潜入捜査をすることになった理由は、核融合技術でした。
核融合技術を一国に独占されれば日本の国益にも関わる
もしエリシャの核融合技術が本物なら、エネルギー事情そのものを変えてしまうほどの大きな技術です。
そしてその技術をどこか一国だけが独占することになれば、日本にとっても無関係ではありません。
だからこそ公安としても、エリシャの情報を「本当かわからないから」と放置するわけにはいかなかった。
確証はなくても、本物だった場合の影響があまりにも大きいため調査する必要があったということだと思います。
佐野が野崎にシンシーへの潜入捜査を命じていた
張競士から話を聞いた野崎は、その情報を佐野へ伝えます。
そして佐野も、核融合の話が本当なら日本の国益に大きく関わると判断。
そこで野崎をシンシーへの潜入捜査の任に就かせました。
つまり、これまで野崎がやってきたことは独断ではありません。
佐野と野崎の2人だけが知る極秘の潜入捜査だったということですね。
野崎は別班を見つけるためテントを追っていた
シンシーへ入るため、野崎はハンリンシンと再び接触。
そこでハンリンシンから持ちかけられたのが、別班の情報を高額で買い取るという話でした。
しかし別班は証拠を残さないため、普通に探していても見つかりません。
そこで野崎が目をつけたのがテント。
テントの周辺にはいずれ別班が現れると考え、バルカでテントを追いながら別班が動き出すのを待っていたんですね。
そして、そこへ現れたのが乃木でした。
こうして振り返ると、シーズン1で野崎と乃木が出会ったところから、すでに現在の潜入捜査につながっていたことになります。
別班員を売ったのもシンシーに潜入するためだった
シンシーから信頼を得るために野崎が差し出したのが、別班員の情報でした。
14話だけを見ると完全な裏切りに見えましたが、実際にはシンシーの内部へ入るための潜入捜査。
とはいえ、本当に別班員を拉致させて拷問まで受けさせているので、かなり危険な作戦です。
核融合という確証すらない情報のために、佐野と野崎は別班員の命まで賭ける決断をしたことになります。
16話で佐野が乃木たちにすべてを話したことで、ようやくその理由がわかりました。
野崎は2ヶ月以内に別班員を救出するつもりだった
もちろん野崎も、別班員をそのまま見捨てるつもりではありません。
佐野によると、野崎は拉致された別班員たちの屈強な姿を見て、どんな拷問を受けても2ヶ月は生き延びられると判断していました。
つまり最初からタイムリミットを決めていたということ。
野崎は2ヶ月以内にシンシーでの目的を果たし、別班員たちを救い出すつもりで動いているようです。
かなりギリギリの作戦ですが、だからこそ野崎は監禁場所を乃木たちへ知らせようとしていました。
公安の隠しカメラに野崎と佐野はいつから気づいていた?
15話で判明した、公安内部に仕掛けられていたシンシーの監視カメラ。
てっきり東条が調べたことで初めてわかったのかと思いましたが、実は野崎と佐野はもっと前から気づいていました。
バルカ任務の情報がハンリンシンに漏れていた
野崎がバルカで任務を始めるにあたり、佐野と野崎しか知らないはずの情報がありました。
ところがハンリンシンは、その内容をすべて知っていたとのこと。
知っているのは2人だけなのに、情報がシンシーへ筒抜けになっている。
ここから2人は、公安内部そのものが監視されているのではないかと疑い始めます。
そして調査した結果、公安内部に監視カメラが仕掛けられていることを突き止めていました。
野崎のWエージェントがバレないようあえて放置していた
では、監視カメラを発見したのになぜ撤去しなかったのでしょうか。
理由は野崎の潜入捜査です。
突然カメラを撤去すれば、シンシー側に「公安がカメラの存在に気づいた」と知られてしまいます。
そうなれば、野崎が本当に日本を裏切ったわけではないことまで疑われる可能性がある。
野崎のWエージェントとしての立場を守るため、佐野たちは監視されていると知りながらカメラを放置していたということですね。
野崎が乃木に送っていたサインとは?
16話で面白かったのが、これまでの野崎の言動が全部「サイン」だったとわかっていくところ。
佐野は、別班員の居場所がわかれば野崎は必ず乃木へ何らかのサインを送っているはずだと考えます。
そこで乃木は、野崎が残してきたヒントをもう一度思い返しました。
チンギスに伝えた「公安が監視されている」というヒント
まず思い出したのが、チンギスを通して伝えられた野崎の言葉。
野崎は直接乃木へ連絡することができないため、チンギスを通して公安が監視されている可能性を伝えていました。
これは15話で乃木たちがシンシーの隠しカメラへたどり着くきっかけにもなっています。
野崎は潜入したあとも、自分の正体を隠したまま乃木へ少しずつヒントを残していたんですね。
「πのような世界」という言葉が重要だった
もうひとつ重要だったのが、野崎がチンギスに話していた「πのような世界」という言葉。
最初に聞いたときは、善悪だけでは割り切れない自分たちの世界を表しているように聞こえました。
でも16話を見ると、それだけではなかったことがわかります。
「π」は円周率そのものを乃木に思い出させるためのヒントでもあったんですね。
ここから東条への振り込みにつながっていきます。
東条への2回の振り込みも野崎からのサイン
以前、東条の口座には野崎名義で突然1億2600万円が振り込まれていました。
そして16話では、さらに2回目の振り込みが行われます。
ここで乃木は、なぜ野崎がわざわざ東条へ金額の違う振り込みをしたのかを考えます。
そして思い出したのが「π」。
振込額そのものが、野崎から乃木たちへ送られた暗号だったということですね。
振込額×円周率からシャキ城の座標が判明
乃木は振込額に円周率を掛け、そこから数字を抜き出して座標として当てはめます。
すると、その緯度と経度が示したのがゴルバドにある「シャキ城」。
そして実際にシャキ城では、拉致された別班員たちが拷問に耐え続けていました。
野崎は別班員をシンシーへ渡す一方で、乃木たちが救出できるよう監禁場所まで暗号で伝えていたということになります。
「π」という一見何でもない言葉がここにつながるのは、VIVANTらしい展開でした。
乃木はなぜ突然薫に電話した?AI映像を見せた意味
16話を見ていて、個人的にかなり「どういうこと?」となったのが、乃木が突然薫に電話したシーン。
公安内部の監視カメラについて話していたはずなのに、いきなり薫へ電話をかけたので、「なぜ今、薫?」と思いました。
でも、そのあと画面に映っていた乃木が本人ではなくAIだったことがわかると、あの電話の意味も見えてきます。
薫と話していた乃木はAIだった
薫と普通に会話しているように見えた乃木ですが、実際に画面に映っていたのは本人ではありませんでした。
乃木の映像をAIにディープラーニングさせ、普通の会話とほぼ変わらない速度で受け答えできるようにしていたんですね。
別班ではこれまでも、別班員が海外で拘束されるなど本人が家族へ連絡できないときに、この方法を使っていたとのこと。
家族にさえ気づかれないほど自然に「本人が普段通り生活している」と見せられることを、乃木は実際の電話で佐野に見せたということだと思います。
監視カメラを仕掛けた人物への対策を佐野に伝えた
では、なぜ公安の監視カメラについて話している途中で、このAIを見せたのでしょうか。
佐野が懸念していたのは、公安内部に監視カメラを仕掛けた人物を特定する話をしていた後です。
その人物が突然シンシーとの連絡を絶てば、シンシー側が異変に気づき、野崎まで疑われる可能性があることを、佐野は懸念していました。
そこで乃木が見せたのがAIでした。
本人が動けなくなったあとも、AIを使えばこれまで通り連絡を取っているように見せられる。
つまり乃木は、「監視カメラを仕掛けた人物を特定したあとも、すぐにシンシーに気づかれない方法がある」と佐野に伝えたかった。
このあたりは別の記事で詳しく整理しました。
\乃木はなぜ突然、薫に電話した?/

リュウミンシュエンは生きていた!正体はシンシーの諜報員
そして16話で一番驚いたのは、やっぱりリュウ・ミンシュエン。
野崎が救えなかったことをずっと悔やんでいたリュウは、実は生きていました。
それどころか、その正体にはさらに大きな秘密がありました。
リュウは5歳からシンシーの人間だった
リュウ自身の話によると、なんと5歳の頃からシンシーの人間だったとのこと。
つまり野崎がエージェントとして信頼するずっと前から、リュウには別の顔があったことになります。
野崎が張競士をWエージェントではないかと警戒する一方、一番信頼していたリュウこそ最初からシンシー側だったというのが衝撃でした。
野崎にとってはかなりつらい真実ですよね。
殺される直前にシンシーの諜報員だと明かしていた
5年前に捕らえられたリュウは、激しい拷問を受けても野崎が助けに来ると信じ、口を割らずに耐えていました。
しかし殺される寸前になり、自分がシンシーの諜報員であることを明かします。
それによってハンリンシンが動き、リュウは救出されました。
日本側にはリュウが死亡したと伝えられ、その時点でリュウの日本大使館への潜入任務も終了したということだったようです。
16話ではリュウがシンシー側の人間だったことが明らかになりましたが、17話を見ると「本当に野崎の敵なの?」と再び疑いたくなる描写も出てきました。
17話のハンドサインや野崎との気になる会話から、リュウの味方・仲間説を考察しています。

張競士はシンシーを裏切ったことで殺されていた
さらにリュウの口から明かされたのが、張競士のその後。
張競士はリュウの事件をきっかけにシンシーを裏切り、野崎へ情報を渡しました。
しかしシンシーから逃げた結果、張競士は殺されていたことが判明します。
リュウは生きていて、張競士は亡くなっていた。
15話まで私が想像していた2人の状況とは、完全に逆でした。
VIVANT16話ラストどういうこと?野崎はリュウに正体を見破られた?
そして16話ラスト。
リュウは野崎に、別班員たちが別の場所へ移送されている映像を見せます。
さらにリュウは、すでに野崎の行動そのものを監視していました。
リュウは野崎が3日連続19時にトイレへ行くことを怪しんだ
リュウが気づいたのは、野崎が同じレストランへ3日連続で通っていたこと。
しかも毎日19時きっかりになると、決まってトイレへ向かっていました。
さすがに毎日まったく同じ時間というのは不自然。
リュウは、野崎がトイレへ行っているのではなく、そこで何らかのメッセージを待っているのではないかと疑います。
そして3日目の映像には、野崎が何かを見た直後にメモを取る姿まで残っていました。
電光掲示板に表示された「シャキ城」をリュウも発見
リュウは野崎と同じ19時に、同じ場所へ立ってみます。
そこで野崎の視線の先にあった電光掲示板を確認。
すると、そこに表示されたのが「シャキ城」でした。
別班員たちが監禁されている場所を、野崎は外部から受け取っていたことになります。
しかもそのメッセージを、リュウにも見つけられてしまった。
乃木たちは野崎の暗号からシャキ城を突き止めましたが、同じタイミングでリュウも野崎がシャキ城の情報を受け取っていたことに気づいたということですね。
16話では、乃木たちが野崎の暗号からシャキ城の場所を突き止める一方、リュウも野崎が「シャキ城」という情報を受け取っていたことに気づきました。
でも、ここでもうひとつ気になるのが、そもそも誰が野崎に「シャキ城」と知らせたのか?ということ。
野崎はシンシーに潜入中なので、自分で別班員の監禁場所を探しに行くことはできません。
では、誰がシャキ城を突き止め、どうやって電光掲示板にその文字を表示させたのでしょうか。
ドラムが監禁場所を調べ、ハッキングができる東条や太田が電光掲示板への表示に協力した可能性もあるのでは?と考えています。
このあたりは、16話ラストの描写を振り返りながら別の記事で詳しく考察しました。
\野崎に「シャキ城」と伝えたのは誰?/

野崎がWエージェントだと疑われるところで16話終了
そしてリュウが野崎へ放ったのが、
「もう認められてはいかがですか?野崎さ〜〜ん」
という言葉。
シンシーへ寝返ったように見せて潜入している野崎にとって、かなり危険な状況です。
せっかく乃木たちへシャキ城の場所を伝えることには成功したのに、その行動によって自分の正体まで疑われることになってしまいました。
16話は、乃木たちが別班員救出へ一歩近づく一方で、野崎の潜入捜査がバレそうになるところで終了。
ここから野崎がどうやってリュウの追及をかわすのか、17話がかなり気になります。
\電光掲示板に「シャキ城」と出したのは誰?ラストはこちらで詳しく考察しています/

まとめ|VIVANT16話で野崎の裏切りの真相がかなり見えてきた
VIVANT16話では、野崎とシンシーの関係が始まった5年前の出来事から、現在の潜入捜査までが一気につながりました。
- リュウの事件をきっかけに野崎はシンシーの存在を深く知る
- 張競士からエリシャと核融合技術について知らされる
- 佐野の指示で野崎はシンシーへの潜入捜査を開始
- 別班員を売ったのもシンシー内部へ入るためだった
- 野崎は「π」と振込額を使ってシャキ城の座標を伝えていた
- リュウは生きていて、実はシンシーの諜報員だった
- ラストでは野崎の正体がリュウに疑われ始めた
14話で野崎が裏切ったように見えたときは「なんで!?」と思いましたが、16話まで見てようやくここまでの行動がつながってきました。
野崎は裏切ったのではなく、別班員の命まで賭けてシンシーの奥へ入り込もうとしていたんですね。
そしてまだわからないのが、エリシャがハンリンシンに出している「条件」。
ハンリンシンがテントについて調べていることを考えると、シーズン1から続いているテントや孤児院の話まで、エリシャの核融合技術につながってくるのかもしれません。
エリシャの条件とは何なのか、そしてテントとどう関係しているのか。
野崎の潜入がリュウにバレそうになっていることも含めて、17話でどこまで明らかになるのか楽しみです。
VIVANT2は、話が進むほどシーズン1からの伏線や人物関係、新しく出てきた情報が重なって、かなり複雑になってきました。
私も「この人は誰だっけ?」「あの話とどこでつながってる?」となることが多く、何度か見返しながら整理しています。
16話だけでなく、VIVANT2を見ていて「難しい」「意味がわからない」と感じたところは、こちらの記事にまとめています。
11話から各話でわかったことや、人物関係、気になる伏線なども順番に整理しているので、VIVANT2全体を振り返りたい方はこちらからどうぞ。
\VIVANT2の「どういうこと?」をまとめて整理/

